- 商談の失注理由はコンテンツ企画のヒントになる
- 失注理由をそのままコンテンツテーマにしない
- 失注理由からSEO記事とホワイトペーパーを企画する6つのステップ
- STEP1.失注理由を集める
- STEP2.失注理由を具体化する
- STEP3.顧客が不足していた判断材料を考える
- STEP4.SEO記事にする情報を考える
- STEP5.さらに詳しく必要な情報をホワイトペーパーにする
- STEP6.営業でも使えるコンテンツにする
- 失注理由から作れるSEO記事・ホワイトペーパーの例
- 「価格で失注」を価格の記事だけにしない
- 競合負けからは「比較されているポイント」を探す
- 「検討見送り」からは潜在的な課題を見つける
- 失注理由と受注理由を一緒に見る
- 営業担当者へのヒアリングからテーマを見つける
- 営業の知識をコンテンツとして蓄積する
- 失注理由から作ったコンテンツの反応を営業へ戻す
- すべての失注理由をコンテンツ化する必要はない
- まとめ|失注理由を「次の顧客に届ける情報」へ変える
「SEO記事やホワイトペーパーのテーマが思いつかない」「顧客が本当に知りたい情報をコンテンツにしたい」「営業が持っている顧客情報をマーケティングにも活かしたい」
SEO記事やホワイトペーパーを企画するとき、検索キーワードや競合サイトを参考にする企業は多いのではないでしょうか。
もちろん、検索データや競合調査はテーマを考えるうえで重要です。
一方で、自社の中にもコンテンツ企画に活用できる情報があります。
その一つが、商談の失注理由です。
価格が合わなかった、他社との違いが伝わらなかった、導入効果をイメージできなかった、社内で承認を得られなかったなど、商談が受注に至らなかった背景には、顧客がサービスを検討する際に感じていた疑問や不安が含まれています。
こうした情報を営業活動の振り返りだけで終わらせず、SEO記事やホワイトペーパーとして事前に届けることで、次の見込み顧客がサービスを検討するための判断材料に変えることができます。
本記事では、商談の失注理由から顧客が必要としている情報を読み取り、SEO記事やホワイトペーパーの企画へ展開する方法を解説します。
商談の失注理由はコンテンツ企画のヒントになる
失注理由は、一般的には営業活動を改善するために確認する情報です。
しかし、コンテンツマーケティングの視点で見ると、別の使い方もできます。
商談まで進んだ顧客は、すでに何らかの課題を抱え、解決策を探し、自社のサービスを選択肢の一つとして検討しています。
その顧客が最終的に契約しなかったのであれば、意思決定の過程で何らかの懸念や判断材料が存在していたと考えられます。
例えば、「価格が高い」という失注理由でも、単純に予算が足りなかったとは限りません。
費用に対する効果を十分に理解できなかった、他社との価格差の理由が分からなかった、社内で費用を説明する材料が足りなかったなど、背景には異なる課題がある可能性があります。
こうした背景まで掘り下げることで、顧客がサービスを検討するときに必要としている情報が見えてきます。
失注理由は、「顧客が意思決定するときに何を気にしているのか」を知るための情報でもあります。
失注理由をそのままコンテンツテーマにしない
失注理由からコンテンツを企画するときに注意したいのが、CRMなどに登録されている失注理由をそのままテーマにしないことです。
例えば、「価格が高い」「競合に決まった」「タイミングが合わなかった」という情報だけでは、顧客が本当に何に悩んでいたのかまでは分かりません。
重要なのは、その理由の背景にある顧客の判断を考えることです。
失注理由 | 背景にある可能性のある課題 |
価格が高い | 費用対効果を判断できない |
競合に決まった | サービスの違いや選定基準が分からない |
社内承認が下りない | 上司や決裁者へ説明する材料が不足している |
導入を見送った | 今取り組む必要性を判断できない |
効果が分からない | 導入後の成果をイメージできない |
自社で対応することになった | 内製と外注の違いを判断できない |
リソース不足 | 導入後の運用負荷を懸念している |
もちろん、実際の理由は商談ごとに異なります。
そのため、失注理由のラベルだけを見るのではなく、営業担当者へのヒアリングや商談記録なども確認しながら背景を整理することが重要です。
失注理由からSEO記事とホワイトペーパーを企画する6つのステップ
失注データをコンテンツへ活用する場合には、失注理由から直接タイトルを考えるのではなく、顧客が判断するときに必要としていた情報まで掘り下げます。
STEP1.失注理由を集める
最初に、過去の商談でどのような理由から失注しているのかを集めます。
CRMやSFAに失注理由を記録している場合には、そのデータを確認できます。
記録が十分に残っていない場合には、営業担当者へヒアリングする方法もあります。
特に確認したいのは、繰り返し発生している失注理由です。
一件だけの特殊な事情ではなく、複数の商談で似た懸念が発生しているのであれば、他の見込み顧客も同じ疑問や不安を感じている可能性があります。
STEP2.失注理由を具体化する
次に、表面的な失注理由をもう一段掘り下げます。
例えば「価格」という失注理由が多かった場合、「価格が高かった」で終わらせるのではなく、商談内容を確認します。
予算そのものが不足していたのか、競合より高かったのか、期待できる効果が分からなかったのか、決裁者へ費用を説明できなかったのかによって、必要なコンテンツは変わります。
営業担当者が顧客から実際に聞いた言葉が残っている場合には、それも重要な情報になります。
失注理由を分類するだけではなく、なぜその理由が意思決定を止めたのかまで確認します。
STEP3.顧客が不足していた判断材料を考える
失注理由の背景が分かったら、その顧客に事前にどのような情報を届けられていれば、より判断しやすかったのかを考えます。
例えば、「他社との違いが分からない」という課題であれば、サービスを売り込むだけでなく、サービスを比較するときのポイントや選定基準を整理したコンテンツが考えられます。
「社内承認が進まない」のであれば、導入メリット、費用対効果、社内で検討すべき項目などを整理した資料が役立つ可能性があります。
ここで考えるべきなのは、「失注を防ぐために何を言えばよかったか」だけではありません。
顧客が自分で納得して判断するためには、どのような情報が必要だったのかという視点で考えることが重要です。
STEP4.SEO記事にする情報を考える
顧客が必要としている情報が分かったら、SEO記事として提供できるテーマを考えます。
SEO記事は、商談前に顧客が自分で情報収集している段階で接点を作るために活用できます。
例えば、「内製することになった」という失注が多いのであれば、「ホワイトペーパー 内製」「ホワイトペーパー 外注」「ホワイトペーパー 内製 外注」など、実際に顧客が検索する可能性のあるテーマを調査します。
そこから、「ホワイトペーパーは内製できる?必要な体制や外注との違い」「ホワイトペーパー制作を外注するメリット」といったSEO記事へ展開できます。
失注理由から直接SEOキーワードを決めるのではなく、顧客がその判断をする前にどのような言葉で情報を探すのかを考えることが重要です。
STEP5.さらに詳しく必要な情報をホワイトペーパーにする
SEO記事で基本的な疑問に答えたうえで、より詳しい判断材料をホワイトペーパーとして提供します。
例えば、「内製と外注の違い」をSEO記事で説明したのであれば、ホワイトペーパーでは、自社の制作体制を判断するための具体的な情報や、外注時に整理しておきたい項目などをまとめることができます。
「競合との違いが分からない」という課題であれば、SEO記事ではサービス選定の基本を説明し、ホワイトペーパーではより詳細な比較資料や導入事例、判断材料を提供する方法があります。
SEO記事は商談前の検索接点を作り、ホワイトペーパーはより深く検討するための情報を届けるという役割分担です。
STEP6.営業でも使えるコンテンツにする
失注理由から作ったコンテンツは、SEOやリード獲得だけでなく営業活動でも活用できます。
例えば、過去に「費用対効果が分からない」という理由で失注が多かったのであれば、同じ懸念を持つ見込み顧客に関連コンテンツを案内できます。
商談中に説明するだけでなく、商談前の情報提供や商談後のフォローとして渡すことで、顧客が自分のタイミングで内容を確認できます。
営業現場から得た課題をコンテンツ化し、そのコンテンツを再び営業現場で使うことで、マーケティングと営業の両方に活用できます。
失注理由から作れるSEO記事・ホワイトペーパーの例
例えば、ホワイトペーパー制作サービスを想定すると、失注理由から以下のようなコンテンツへ展開できます。
失注理由・懸念 | 顧客が必要としている情報 | SEO記事例 | ホワイトペーパー例 |
費用が高い | 相場や費用の違いを知りたい | ホワイトペーパー制作の費用相場 | 制作費用・依頼範囲比較資料 |
内製する | 内製と外注を比較したい | WP制作は内製できる? | 内製・外注の判断ガイド |
他社に決定 | 制作会社の違いを知りたい | WP制作会社の比較ポイント | 制作会社選定ガイド |
効果が分からない | どのような成果が期待できるか知りたい | WPの効果測定方法 | WP活用・KPI設計ガイド |
継続制作が難しい | 必要な制作体制を知りたい | WPを継続制作すべき理由 | WP年間制作計画ガイド |
テーマが決まらない | 企画方法を知りたい | WPテーマの決め方 | WPテーマ企画シート |
社内説明が難しい | 施策の必要性を説明したい | WPがBtoBで有効な理由 | 社内提案用WP活用ガイド |
ここで重要なのは、失注した企業だけを対象にコンテンツを作ることではありません。
同じ懸念を持っている別の見込み顧客へ、商談に入る前から情報を届けることに価値があります。
「価格で失注」を価格の記事だけにしない
失注理由の中でも、特に注意したいのが「価格」です。
価格による失注が多いからといって、料金表や価格比較の記事だけを増やせばよいとは限りません。
顧客が「高い」と感じる背景には、提供される価値が十分に伝わっていない可能性もあります。
例えば、ホワイトペーパー制作であれば、単純なページ単価だけではなく、テーマ企画、構成、リサーチ、ライティング、図解、デザイン、修正対応、納品形式など、依頼先によって対応範囲が異なります。
その違いを理解しないまま金額だけを比較すれば、価格差の理由を判断しにくくなります。
そのため、「制作費用相場」だけでなく、「制作会社を比較するときに確認すべき項目」「ホワイトペーパー制作はどこまで外注できる?」といったコンテンツも、価格に関する懸念を解消する情報になります。
失注理由をそのまま記事タイトルへ変換するのではなく、その背景にある判断材料まで広げて考えることが重要です。
競合負けからは「比較されているポイント」を探す
「競合に決まった」という失注理由も、そのままではコンテンツ企画には使いにくい情報です。
重要なのは、顧客が何を比較して競合を選んだのかです。
価格、実績、対応範囲、専門性、納期、サポート、担当者とのコミュニケーションなど、比較しているポイントはさまざまです。
ここが分かれば、顧客がサービスを選ぶときに必要としている情報が見えてきます。
例えば、対応範囲が比較されているのであれば「ホワイトペーパー制作会社にはどこまで依頼できる?」という記事が考えられます。
専門性が重視されているのであれば、「BtoBのホワイトペーパー制作会社を選ぶときに確認したいポイント」のようなテーマへ展開できます。
競合に勝つためのコンテンツを考えるというより、顧客が適切に比較・判断できる情報を提供するという考え方が重要です。
「検討見送り」からは潜在的な課題を見つける
「今回は見送り」「優先順位が下がった」という失注もあります。
この場合、サービスの比較以前に、顧客が「今取り組む必要性」を十分に感じていない可能性があります。
こうした失注からは、顕在層向けの比較コンテンツだけでなく、課題認識を深めるコンテンツを企画できます。
例えば、ホワイトペーパー制作であれば、「SEO記事へのアクセスはあるのに問い合わせが増えない理由」「問い合わせ前の見込み顧客と接点を作る方法」「ホワイトペーパーだけでは集客できない?」など、施策そのものより手前にある顧客課題を扱えます。
失注理由を分析することで、サービスに近いテーマだけではなく、顧客が課題に気づくためのSEO記事まで企画できることがあります。
失注理由と受注理由を一緒に見る
コンテンツ企画では、失注理由だけでなく受注理由も確認することをおすすめします。
失注理由からは、顧客が意思決定するときに感じている不安や不足している情報を把握できます。
一方、受注理由からは、最終的にどのような情報や価値が意思決定を後押ししたのかを知ることができます。
例えば、「企画から相談できること」が受注理由として多く、「自社でテーマを決められない」という相談も多いのであれば、テーマ企画や構成設計に関するコンテンツは自社の強みと顧客課題が重なる領域だと考えられます。
失注だけを防ごうとするのではなく、顧客が不安に感じていることと、自社が評価されていることの両方からテーマを考えることで、自社らしいコンテンツを企画しやすくなります。
営業担当者へのヒアリングからテーマを見つける
CRMやSFAに失注理由が記録されていても、「価格」「競合」「時期」などの大まかな分類だけになっていることがあります。
その場合には、営業担当者へ直接ヒアリングすることで、より具体的な顧客課題を把握できます。
特に、「最近よく聞かれる質問は何か」「商談で説明に時間がかかることは何か」「顧客が比較するときに聞いてくることは何か」「失注した企業は何を最後まで気にしていたか」といった話には、コンテンツテーマのヒントがあります。
営業担当者が何度も同じ説明をしているのであれば、その内容は他の見込み顧客も知りたい可能性があります。
その情報をSEO記事やホワイトペーパーとして整理しておけば、商談前から顧客へ届けることができます。
営業の知識をコンテンツとして蓄積する
営業担当者は、日々の商談を通じて多くの顧客課題に触れています。
しかし、その情報が担当者個人の経験として蓄積され、マーケティングへ共有されていないケースもあります。
商談でよく聞かれる質問、比較されるポイント、失注理由、受注理由などを継続的にマーケティングへ共有できれば、それらをSEO記事やホワイトペーパーの企画に活用できます。
制作したコンテンツを再び営業へ共有すれば、同じ課題を持つ顧客への情報提供にも利用できます。
営業とマーケティングを別々に考えるのではなく、営業現場で得た顧客情報をコンテンツとして蓄積し、それを次の顧客接点に活用する仕組みを作ることが重要です。
失注理由から作ったコンテンツの反応を営業へ戻す
コンテンツを公開した後は、その反応も営業へ共有します。
例えば、「内製と外注の比較」に関するSEO記事へのアクセスが多く、関連するホワイトペーパーもよくダウンロードされているのであれば、同じ悩みを持つ企業が一定数存在することが分かります。
また、特定の見込み顧客が比較・選定に関するホワイトペーパーを複数読んでいるのであれば、具体的な検討が進んでいる可能性を考える材料になります。
こうした反応を営業へ共有することで、コンテンツを作るだけで終わらず、次の営業活動にも活用できます。
営業から顧客情報を受け取り、マーケティングがコンテンツを作り、その反応を再び営業へ戻すことで、営業とマーケティングの情報を循環させることができます。
すべての失注理由をコンテンツ化する必要はない
失注理由からテーマを考えられるからといって、すべてをSEO記事やホワイトペーパーにする必要はありません。
予算が完全に合わない、事業そのものが中止になった、担当者が異動したなど、コンテンツでは解決しにくい失注もあります。
コンテンツ企画へ活用しやすいのは、複数の商談で繰り返し発生しており、情報提供によって顧客の理解や判断を助けられる課題です。
また、その課題について自社が価値ある情報を提供できるかも重要です。
失注件数の多さだけでなく、顧客課題の大きさ、自社が提供できる情報の価値、サービスとの関連性などを踏まえて、コンテンツ化するテーマを選びます。
まとめ|失注理由を「次の顧客に届ける情報」へ変える
商談の失注理由には、顧客がサービスを検討するときに感じている疑問や不安が含まれています。
価格、競合比較、社内承認、効果への不安、内製との比較など、その背景を掘り下げることで、顧客が意思決定するために必要としている情報が見えてきます。
その情報をSEO記事としてWeb上で提供すれば、同じ課題を持つ見込み顧客と商談前から接点を作ることができます。
さらに詳しい比較材料や実践的な情報をホワイトペーパーとして提供すれば、リード獲得やその後の顧客育成にも活用できます。
重要なのは、失注理由をそのまま記事タイトルへ変えることではありません。
なぜ顧客がその理由で意思決定を止めたのかを考え、判断するために不足していた情報をコンテンツとして届けることが重要です。
また、失注理由だけでなく、受注理由や営業現場でよく聞かれる質問も組み合わせることで、顧客課題と自社の強みが重なるテーマを見つけやすくなります。
PADOUでは、これまで500本以上のホワイトペーパー制作に携わってきた経験をもとに、顧客課題の整理からテーマ企画、構成、リサーチ、ライティング、図解、デザインまで一貫して対応しています。
単に依頼されたテーマを制作するだけでなく、営業現場で蓄積されている顧客の声や既存コンテンツ、マーケティングデータなどを整理し、SEO記事やホワイトペーパーとしてどのような情報を届けるべきかを一緒に考えることも可能です。
「営業が持っている顧客情報をコンテンツ企画に活かしたい」「SEO記事やホワイトペーパーのテーマを顧客課題から考えたい」「営業とマーケティングをつなぐコンテンツの仕組みを作りたい」といった場合も、まずはお気軽にご相談ください。
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